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2024年6月26日(水)23時59分に受付を終了しました
■老白茶 ろうはくちゃ <白茶>
淹れ手:東塚洋子
原料:2009年 白茶
産地:中国福建省寧徳市
中国には 「3年茶、5年薬、7年宝」 という白茶にまつわる言葉があります。
熟成が進むにつれて価値も高くなり、薬のような効果も期待できるという意味の言葉なのですが、白茶には二日酔いや夏ばてに効くといった効能や解熱作用があると言われています。
15年モノのお宝こと老白茶は、香り、味わい、水色ともに上品な、後味の甘いお茶です。
■阿里山金萱烏龍茶 ありさんきんせんうーろんちゃ <烏龍茶・清香>
淹れ手:鈴木泰子
原料:2024年2月 金萱(台茶 12 号)
清香 発酵度 約 20%
摘み方:手摘み
産地:台湾嘉義県阿里山脈
台湾阿里山脈、海抜 1200M で育てられた金萱(台茶 12 号)という品種の茶樹から作られた烏龍茶です。
清香のさっぱりとした口当たりに山韻と呼ばれる透明感と厚みのある味わい、品種の特徴であるミルクのような甘い香りの余韻が心地よいお茶です。
■金毛猴 きんもうこう <烏龍茶・濃香>
淹れ手:安齋祐三子
2022年に福建省武夷山で作られた希少品種の岩茶です。名前の由来は金色の毛をもつ、西遊記の孫悟空になぞられています。味、香り、共に岩茶らしい岩茶ですが、飲むとふわっと身体が軽やかになり、まるで觔斗雲に乗ってるような...
爽風に身を委ね、その雲に乗り一緒にお茶の旅に出かけましょう。
■白牡丹 はくぼたん <白茶>
淹れ手:茶米
現地から届いたばかりの白牡丹をお淹れします。産地は白茶の故郷ともいわれている福建省福鼎。
基本的に「萎凋」と「乾燥」のみのシンプルな工程で作られる白茶は、作り手の技量が問われるお茶ですが、今回ご用意したのは白毫をふんだんに含んだ上質の白牡丹です。甘くほっとするような優しい味わいで、喉越しも滑らか。疲れた身体に染み渡っていきます。
白茶には身体の熱を取る作用や、アンチエイジング効果もあるとか。
蒸し暑くなる季節、このお茶で癒しのひとときをお過ごしください。
■福寿梨山 ふくじゅなしやま <烏龍茶・高山系>
淹れ手:中尾 結葉
2023 年 春茶
台湾高山茶の産地の1つである「梨山」。
その「梨山」の中でもより標高が高い位置にある「福寿山農場」で生産された烏龍茶です。
昼夜の気温差があり、霧に覆われる時間も長い為、苦味・渋みが少なく、肉厚で多くの旨味成分を含んだ茶葉が育つと言われております。
澄んだ黄金色、繊細で優雅な香り、すっきりとした味わいの中に感じられる旨味と甘味をお楽しみください。
■日月潭紅玉紅茶 にちげつたんこうぎょくこうちゃ <紅茶>
淹れ手:圓心
2023 年 春茶
こちらの茶葉は台湾中部南投県魚池郷の日月潭の湖のほとりの山の麓で育ったものです。
この年の台湾中部は雨不足に見舞われました。 過酷な環境を生き抜いた茶葉の為、 通常の日月潭紅玉紅茶と違い、より力強い味わいをお愉しみ頂けると思います。
ミントのような爽やかな香りとブランデーを感じさせる味わいの余韻が続きます。
煎を重ねるごとに変わる、香りと味わいをぜひご堪能ください。
■九曲紅梅 きゅうきょくこうばい <紅茶>
淹れ手:山川幸代
浙江省大湖山産の紅茶です。製法は福建省武夷山から伝わったとされ、名前の九曲も九曲渓から付けられたと言われています。浙江省西湖周辺といえば緑茶の名産地ですが、その中で作られている紅茶になります。伝統的な鳩坑小葉種の茶葉から作られた茶葉は、細く縒られ、繊細な造形です。渋みが少なく透明感のある優しい甘い味わいと、嫋やかな花のような香りが漂います。ほのぼのとした味わいでお寛ぎください。
天青の茶席でお待ちしております。
■鳳凰単欉 八仙 ほうおうたんそう はっせん <烏龍茶・単欉系>
淹れ手:原泉
鳳凰単欉は、広東省潮安県の鳳凰山系を産地とする、華やかでフルーティーな香りが特徴的な烏龍茶です。「単欉」とは一本の木を意味し、品種によって出来上がりの香りが全く異なり、香りの系統によって名前がつけられています。
今回、久しぶりの淹れ手を担当するにあたり、様々な種類の単欉を飲み比べました。
鴨屎香、蜜蘭香、杏仁香、夜来香…どれもとても美味しく、個性も全く異なるスペシャルティーたち。その中でも今回は、優しく甘い味わいの「九曲紅梅(紅茶)」とのペアリングを考え、よりお互いを引き立てあう「八仙」を呈茶致します。
烏崠山の山頂付近に位置する大庵(海抜900m以上)で丁寧に作られた2019年春摘みの最高ランクの八仙です。
ご堪能ください。
■凌雲白毫 りょううんはくごう <緑茶>
淹れ手:國枝ゆか
広西壮族自治区百色氏凌雲県という一年中雲と霧に覆われる茶産地より2024年の緑茶が届きました。
丁寧に摘み取られ、白い産毛が美しい茶葉は湯を注ぐとまるで花や果実のような香りを醸し出します。
茶水の色はあくまで淡く、それでいて甘みをたたえた味わいです。
また芽が多いお茶ながら非常に煎が効きます。
広西を代表するこのお茶と共に、心が温まる楽しい時間をお過ごしいただければ嬉しく思います。
■東方美人茶 とうほうびじんちゃ <烏龍茶・蜜香系>
淹れ手:渡邉誠
東方美人茶の魅力に取り憑かれ、昨年に続き、今年も台湾の峨眉郷へお茶を買いに行ってきました。今回のお茶は天空茶会第二十葉で提供した東方美人茶より熟成度が高いものです。華やかな香りと共にまろやかな味となっています。2煎目、3煎目以降も楽しめ、その香りと味を楽しんでいると、峨眉郷の豊かな自然環境と、ゆったりと流れる時間も思い出されます。ぜひ、皆様と一緒に、東方美人茶を愉しめれば幸いです。
■都江堰珍眉 とこうえんちんび <緑茶>
淹れ手:横倉志津子
中国の四川省成都郊外にある都江堰近くの茶園で作られ、そこで購入した今年の新茶です。
都江堰とは 2200 年前の治水工事による堰で、それ以来、豊富な雨量に恵まれた成都一帯は、穀倉地帯となり茶の生産量も豊富です。
日本の緑茶は蒸して加熱しますが、中国の緑茶は窯炒りの炒青緑茶が一般的で、珍眉茶もその一種です。美しい芽、茶葉の形、澄んだ緑の水色、渋みがなくクリアで奥深い味わいをお楽しみください。
■困鹿山普洱散茶 こんろくさんぷーあるさんちゃ <黒茶>
淹れ手:佐藤正夫
産地は雲南省普洱市寧洱ハニ族イ族自治県困鹿山、2022年春茶です。普洱茶の奥深さに魅了されて暫く経ちます。今回のお茶、樹齢200年以上と言われる小葉種の茶樹から作られた散茶で生茶です。お茶を口に含むと、その答えが伝わります。静かな果実香であったり、枯草や仄かな乳香としてお茶の生まれた森の自然を茶席に届けてくれます。煎を重ねると、水色に光沢と透明感が増します。不思議な普洱茶の世界を愉しんで頂けたら幸いです。
※過去の天空茶会より茶席イメージのご紹介です